Excelは、計算を簡単に行うために関数が数多くあります。その中でも、商品別の売上金額などを計算するのに便利なのが「SUMIF」関数です。使い方にについて解説します。
SUMIF関数とは
SUMIF関数は、特定の条件に合致するセル範囲内の数値を合計するための関数です。
例えば、次のような商品名と売上金額が入力されたデータの中から商品名を入力するだけでにその商品の売上金額の合計を求めることができます。
SUMIF関数の書式
SUMIF関数の書式は以下の通りです。
=SUMIF(範囲、条件、合計範囲)
- 範囲: 条件を適用するセル範囲
- 検索条件: 合計条件を指定する式の値
- 合計範囲: 合計を計算するセル範囲
SUMIF関数の使い方
次の商品名と売上金額が入力されたデータからSUMIF関数を使って、商品名が一致する売上金額を求めていきます。
関数が入力されているセルE2の数式を見ていきます。
範囲
最初に1番目の引数である範囲を確認していきます。
この範囲は、2番目の引数である検索条件と比べ合わせるセルの範囲を示します。
画像では、A2:A11の範囲を示します。
検索条件
次に2番目の引数である検索条件を確認していきます。
この検索条件は、1番目の引数である範囲の中からデータが一致するセルを探します。
画像では、商品Bと入力しているので、範囲の中から一致するデータはA3、A6、A9、A10を示します。
合計範囲
最後に3番目の引数である合計範囲を確認していきます。
この合計範囲は、2番目の引数である検索条件に一致するセルに対応する値を合計します。
画像では、B2:B11の範囲を示します。
そうすると、商品Bとその売上金額の合計を計算することができます。
SUMIF関数の注意点
SUMIF関数の注意点ですが、以下の2点あります。
・2番目の引数である検索条件を正確に入力しないと正しく計算することができません。そのため、検索条件を入力するとは、使用する文字列が一致しているか確認しましょう。
・1番目の引数である範囲と3番目の引数である合計範囲の行数や列数が一致していない場合は、正確に計算ができないことがあります。これらの範囲は対応するセルが正確に一致するように気をつけましょう。
SUMIF関数の使い方を理解し、上手に活用してExcelの数値計算のスキルを身につけましょう。